那須神社(南金丸(みなみかねまる))に永代々神楽が、八龍神社(羽田(はんだ))に太々神楽が伝えられており、いずれも市指定の無形民俗文化財です。(写真は、「那須神社」に奉納される永代々神楽)「那須神社」の永代々神楽は、平安末期の文治元年(西暦1185年)那須与一が屋島での戦功により那須の総領になるや、同3年(西暦1187年)土佐杉をもって社殿を再建し、社領を寄進、京都から神職小泉出雲守並びに伶人を呼び、舞楽を奉納したことに始まります。以来、舞楽の奉納は那須氏から大関氏へと伝わり、今日に至っています。始めは36座でしたが、現在は8座が毎年3月第2日曜日に奉納されています。
「八龍神社」の太々神楽は、京都より伝えられたといわれています。文政4年(西暦1821年)2月に行われた座および配役世話人名を記した文書によると、当時は近隣の神職だけの奉仕によって行われていたようですが、現在は羽田(はんだ)の氏子中の長男により、3月の例大祭に13座が奉納されています。