佐久山館主福原刑部資倍の室で、播州山崎城主本多肥後守忠英の女子が、早世した子供たちの供養のため福原家の菩提寺である実相院に、正徳年間(1711~16年)建立寄進したといわれています。この山門は、和唐折衷の四つ脚門で、屋根に矢板市平野産の石を用いています。山門上部正面及び裏面に本田家の家紋である丸に本、その両側に福原家の家紋一文字が配されています。佐久山宿の数度の大火にも類焼を逃れ当時の姿をそのままに伝えています。