大田原城は、天文14年(1545年)大田原資清(すけきよ)によって築城され、町島水口より移り住み、以来明治4年(1871年)の廃藩置県に至る326年間、大田原氏の居城でした。慶長5年(1600年)徳川家康は関ケ原合戦の前、奥羽の情勢からこの地を重視し城の補修を命じました。更に徳川三代将軍家光は、寛永4年(1627年)常時玄米千石を城中に貯蔵させ奥州の鎮護としました。廃藩置県後の明治19年には、長野県渡辺国武(大蔵大臣)の所有になりましたが、昭和12年(1937年)家督を継いだ渡辺千冬(司法大臣)が大田原町に寄贈したのを受けて公園として整備しました。本丸跡は広場になり、春は桜やつつじがみごとです。また、市街や那須連山も眺められます。