「市の魚」で、地元では昔からオシャラクブナと呼んでいます。コイ科タナゴ属のわが国固有の種。藻類を主とした雑食性で、1~2年で体長3~4センチメートルに成長し親魚になります。産卵期(春)になると、オスには婚姻色(背部が青緑色に紫、腹部が朱色)が現われます。メスには婚姻色は現れませんが産卵期になると、しりびれの前方に細長い産卵管を伸ばし、これを生きている「マツカサガイ」(二枚貝)のエラの中に差し込んで産卵します。かつては、関東平野の小川にたくさん生息していましたが、いまでは市内親園や羽田地区のほか、全国でも数カ所でしか見られません。県は、滝岡の岡和久堀地内の面積3,860平方メートルを自然保護地区として指定し、ミヤコタナゴ保存会の方々に管理保護を委託しています。