大雄寺は、応永(おうえい)11年(1404)に開山されたのが始まりといわれ、領主であった大関氏の菩提寺(ぼだいじ)として庇護され、天正(てんしょう)4年(1576)に大関高増(おおぜきたかます) が余瀬(よぜ)の白旗城(しらはたじょう)から黒羽城へ居城を移すに際し、大雄寺も現在地に移ったとされます。

東を正面とする大雄寺は、総門の両脇から廻廊(かいろう)が延び、奥に立つ本堂を中心に、北に庫裏(くり)、南に禅堂(ぜんどう)が対峙しながら建つのを結んでおり、廻廊内には鐘楼(しょうろう)、廻廊外には経蔵(きょうぞう)がそれぞれ配置され、伽藍(がらん)が形成されています。

5月初旬から中旬にかけて境内に多くのシャガやボタンが咲き誇ります。観光客の外に精神修養の場として坐禅に訪れる方も多いようです。
※牡丹見頃 4月下旬~5月中旬
※紫陽花の見頃 6月下旬~7月中旬

国指定重要文化財(建造物)
指定年月日 平成29年7月31日
本堂・庫裏・禅堂・鐘楼・経蔵・総門・廻廊(3棟)の計9棟・経蔵棟札2枚