大田原市佐良土(さらど)地区は、光丸山(法輪寺)の門前町として栄えたところで、通りは今も当時の町並みを残しています。「屋号」は、集落内に同じ姓が多い場合に相互に区別するために付けられたものですが、それぞれの家屋敷の場所や商売の名、特長、出身地、家の格、家の主人の名をさすものが多く、今でも「屋号」で呼び合うこともあります。平成元年から平成4年に栃木県の補助事業を受け、「佐良土(さらど)門前町並屋号宿(しゅく)」づくりに取組み、歴史と文化が息づく個性豊なまちづくりを進めてきました。各家の前に「屋号」を掲げた町並は、今なお、宿場町としての風情を醸し出しています。